絵は「誰が描いたかではなく何を描いたか」なのかという話と似たような話が俳句にもあって、病床で実際には見ることが叶わない景色を思い浮かべて詠んだ句をその状況を含めて評されるのが伝統的なところ、状況や詠んだ人の背景を含めずに評すべきという派閥が近年になって現れて、さてどうなんだろうねという話がある。
その話を聞いたときに「それって詩に再現性を求める、自然科学になりたがりのないものねだりじゃん」とかなり冷たい感想をオブラートに包まずに言ってしまったのを覚えている。
@omasanori 聖書解釈っぽいですね
@tadd 聖書学だと伝承に囚われず筆者や年代などを扱う高等批評の方が後に来ているので順番が逆ですが、もしかすると近しいものがあるかもしれませんね
@omasanori おお、いろいろご存知で。自分が意識してたのはもうちょっと後の文脈でした。高等批評はもちろん伝承にはとらわれませんが、歴史的背景や事実関係等の文脈は重視すると思います。そこから時代が下って逆の流れの、聖書をリテラルに解釈するプロテスタントも増えている現在、というのが意識したところです。